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 前々回の35話放送の感想に「ウルトラマンが好きな人にはお勧めしておきます.」と書いたが、予想を越える大団円.

 23話姫矢編のラスト近辺以降、物語の魅力はぐんぐんと上昇曲線を描き、35話で熱い疾走状態に入っていた.

 そして、今日、最終回、さらなる全力疾走で加速する流れの中でドラマは白熱し、大きくうねりつつ、一点へと収斂し駆け抜けていった.

 最終回は、シリーズ当初の感情描写を抑えたウルトラマンらしからぬ闇に満ちた陰鬱なストーリー展開からは想像もつかないエネルギッシュな着地点となり、ウルトラマンらしい感動に包まれたものとなったと思う.

 だから、平成のウルトラマンは好きだけど、ネクサスは見ていなかったという方.もし、よかったら、以下のエピソードだけでもだまされたと思って見てみて下さい.まもなく後半のDVDがリリースされるはずです.そして、気に入るかどうか判断してみてはいかがでしょうか?(本当は頑張って全話見るのがいいのだろうけど、そんなこと言われると大変そうで見る気が起きないですよね?)

---おすすめエピソード---
Episode.23 宿命-サティスファクション-
Episode.24 英雄-ヒーロー-
Episode.27 祈り-プレーヤー-
Episode.30 監視者-ウォッチャー-
Episode.31 鳥-バード-
Episode.33 忘却-A.D.2004-
Episode.34 封鎖-A.D.2009-
Episode.35 反乱-リボルト-
Episode.36 決戦-フェアウェル-
Episode.37 絆-ネクサス-
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こんなにお試しで見れないよ、という方はEpisode.33~Episode.37だけでも...
ウルトラマンが好きな人にはお勧めしておきます.
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ウルトラマンダイナ

◆ 第35話「滅びの微笑(前編)」

◆ 第36話「滅びの微笑(後編)」

脚本/長谷川圭一,特技監督/村石宏實,監督/村石宏實.
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満足度: ★ ★ ★ ★

鑑賞メモ

 「移動要塞浮上せず」以来の前後編です.そして久々のスフィア合成中の登場!さらに今回は懐かしいホリイやシンジョウがでます.ティガファンには嬉しい限り.

 昔のウルトラシリーズでは「ウルトラ兄弟」と称して前のシリーズのヒーローが客演したりしていて、それが多くの子供達にとってはちょっとしたイベントであり、前のヒーローの登場を嬉しくも頼もしくも感じていたそうです.ダイナにおける旧GUTSのメンバーの登場はそれに匹敵するものがあるのではないでしょうか?

 そして、今回は単なる客演というだけにとどまらず、その後のホリイ、シンジョウ、イルマが歩んだ人生の一端も垣間みれて感慨深いものがありました.そして、やっぱりホリイはかっこいい!何れにしても人間の魅力あってのTPCサーガということでしょう.(今回の旧GUTSのメンバーの活躍については、既にティガのページに書いていますのでそちらをご覧ください.)

 また、今回のストーリーの流れは初代ウルトラマン26/27話「怪獣殿下」を下敷きにしています.怪獣が空から六甲山中に墜ちてくるところ、無くした変身アイテムを子供が発見して届けてくれるところ、地下を移動する怪獣に発信器を打ち込んで位置を把握するところ、最後の決戦の地が大阪であること等々マニアがにやりとするところが多数あるようです.見比べてみるのもいいかもしれません.

 今回は旧GUTSのメンバーがとっても目立っていましたが、S-GUTSもなかなか奮戦していました.クラーコフが怪獣に寄生され、コントロールを失いながらも市街地への落下を防ぐためにS-GUTSが奮闘するシーン.タイムリミットのある危機的状況において冷静にテキパキと事態を処理していくS-GUTSの頼もしいこと!(作戦の立案はコウダ新副隊長!)

 しかし、ギャクマンガのように彼方に吹っ飛ばされてしまうダイナは哀れ.

 今回のミニチュアの市街は大阪らしさを出すために看板などの造形にこりまくっていますし、出来もかなりいい.久々に「君だけを守りたい」が流れる前編のエンディングでは村石監督をはじめスタッフがミニチュアの大阪を観光していました.細かいこだわりです.

 前編のエンディングは「君だけを守りたい」でしたが、後編では戦闘中に「ウルトラハイ」が流れてしまい、エンディングはどうするのかと思っていたら、懐かしいあの曲.感無量でした.

あらすじ

主人公:ツグム、ミライ、ホリイ、シンジョウ,S-GUTS、ミチル

 シンジョウの載る宇宙探査船ロムルス3世号にはスフィア合成中ジオモスが寄生していた.神戸に侵入を果たすジオモス.ジオモスの狙いはホリイの開発した太陽系情報インフラの「コスモネット」の壊滅だった.ジオモスはネオマキシマから吸収した亜空間バリアでS-GUTSやダイナの攻撃を無効化してしまう.大阪の市街を舞台に旧GUTSの支援を受けたS-GUTSの戦いが始まる.(そして、ホリイの格好良さは子供達に伝わるか...?)

今回の印象に残った台詞

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アスカ「月の遺跡であんなひどい目にあったのに懲りないっすねえ.」
カリヤ「探究心こそ、人が人である証だよ.」

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シンジョウ「君たちには迷惑かけちまったな.」
リョウ「あのう.宇宙開発局のシンジョウさんですよね?GUTS隊でのご活躍、訓練生時代からの憧れでした.」
シンジョウ「君は確か、S-GUTSエースパイロットの...」
リョウ「ユミムラ・リョウです.」
アスカ「あ、今のエースは一応、俺.」
シンジョウ「よろしくな、後輩」(アスカ無視)
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スフィア「警告する.この宇宙はそのもの達の意志により存在している.それに背く文明には必ずや滅亡の制裁がくだるであろう.」

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ヒビキ隊長「確かにそうかも知れません.だが、我々は一方的な警告や脅しに屈するつもりはありません.」

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ツグム「それに、神戸は大震災から立ち直った不屈の街や.怪獣ぐらいじゃびくともせえへん.」

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アスカ「その坊やっての止めてくれませんか.」
シンジョウ「俺もルーキーの頃よく同じことを言ったよ.がむしゃらな奴を見るとつい昔の自分を思い出してな.悪かった.」
アスカ「俺もよくリョウに叱られます.あんたはまるで周りが見えてないって.」
シンジョウ「自分一人で戦ってちゃ、勝てない相手もいるしな.お互い少し、肩の力を抜いてみるか.」

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ムナカタ「ダイナ.彼もまた光の巨人.」

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マイ「こんなにきれいな顔が人類に対する罠だったなんて.」
カリヤ「滅亡の微笑み.宇宙に存在する未知なる悪意.」
コウダ「残念だが、その正体は依然として謎のままだ.」
アスカ「ま、難しく考えても仕方ないっすよ.何れ判る日が来る、それでいいじゃないっすか!」
ナカジマ「いいよなあ.お前は.本と楽観的でな.」
アスカ「決めたんです.もう少し肩の力を抜こうってね.なあ.」
ハネジロー「ぱむ.」
リョウ「ねえ.それ以上抜けたらどうなっちゃうわけ?少しはしゃきっとねえ.」
アスカ「あ、憧れのシンジョウ先輩みたいに?」
リョウ「へ、あっ、な、なによう!」
アスカ「あ、赤くなった.」
リョウ「へっ!」
アスカ「なんだあ、リョウでもてれることあんだあ.」
リョウ「アスカ~っ」
アスカ「わかった.わかったから殴んな.」
ヒビキ「同じGUTSでも色々あるってことかあ.でも同じ微笑みなら滅亡より希望に限る.」

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重箱の隅

コスモネット

ホリイのIDカード
TPCのマーク

PWIの文字
PLANET
WEB
INDUSTRY
顔写真
NameMasami Horii
Sect.Cosmo net
ClassTechnical Officer
Code?????

 というわけで、PWI=「Planet Web Indusutry」(直訳:惑星ウェブ工業)と判明.Earth-Net(地球)、Moon-Net(月)、Mars-Net(火星)、Jupiter-Net(木星)、Neptune-Net(海王星)を結ぶのがコスモネットのようです.

 太陽からの平均距離は地球が1 AU、火星が1.52 AU、木星が5.20 AU、海王星が30.06 AU(天文単位)、シンジョウが探検に向かった冥王星が39.5 AUです.シンジョウの到着が冥王星への世界初の有人探査であるのに対して、海王星ではすでに惑星規模のネットワークの構築が始まっているようです.少なくとも我々の世界の海王星では時速2000kmの強風が年中吹き荒れていることが知られています.TPCは何故そんなところを開発するのか興味深いですね.もしかして貴重な未知の資源が発見されたんでしょうか....

クラーコフの速度

 ロムルス3世号が遭難したのが木星軌道通過後.一方、捜索に向かったクラーコフが出発した時の背景の地球で日本は明るい部分の中央付近(つまり昼頃?)、ロムルス3世号発見の知らせが届いたときにホリイの家族は食事を始めていました.ホリイの家族との待ち合わせ時間は7時.もし、7時間で木星まで到達したとすれば少なくとも光速の8%くらいの速度はでている計算になります.(もっとも、遭難後ロムルス3世号が地球にかなり近づいていたとすればもっと遅い可能性もあります.)

ゴンドウ参謀

 どさくさにまぎれて対策会議で「ダイナの未知なる力を制御したい」と演説するゴンドウ参謀.総監の後ろを偉そうにつかつかと歩きながら怪獣対策そっちのけでダイナにこだわっていました.このゴンドウ参謀の行動は最終3部作への伏線だったんですね.

  襟の星型の階級章は、ミヤタ、シイナ、ゴンドウが2つ.イルマが1つ.肩の階級章は、ミヤタ、シイナ、ゴンドウが銀色1本.総監が金色3本、イルマがなし.袖口の階級章はミヤタ、シイナ、ゴンドウが銀色2本、イルマが銀色1本、総監が4本.ゴンドウ参謀はイルマ隊長よりどれくらい上の階級なんでしょう?


ウルトラマンダイナ

◆ 第34話「決断の時」

脚本/吉田 伸,特技監督/佐川和夫,監督/小中和哉.
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満足度: ★★+

鑑賞メモ

 GUTSのムナカタ副隊長に憧れるS-GUTSのコウダ.彼が、TPC基地か、隊長の命か決断を迫られる話.軍人に限らず、命とかかわり合う仕事を選べばそういう決断を迫られることはあるでしょうね.コウダはいざというときには隊長を見捨てる決断をしつつ、最後に命がけで捨て身の救出作戦を行いました.

 その結果、ある程度の効果を挙げましたが、かわりにコウダ自身が怪獣の人質になってしまいました.自分に構わずリョウとカリヤに発砲するように叫びます.結局、ダイナに救われましたが、ダイナが来れなかった場合、リョウとカリヤは果たしてコウダを見捨てる決断を下したでしょうか?(最終回を見る限り、カリヤにはできませんね.)そして、もし、リョウとカリヤがコウダを救出しようと無茶な行動をとり失敗した場合.ファイナルメガランチャーを預けられたナカジマはヒビキ、コウダ、リョウ、カリヤもろとも怪獣を倒す決断をしたでしょうか....(以下、延々と続いたりして...冗談です)

 ダイナでは「大を生かすために小を捨てる」葛藤がモチーフになる話は今回の他に、最終回や「ぼくたちの地球が見たい」などがあります.私は「ぼくたちの地球が見たい」が好きなのですが、それについてはまた改めて...今回もテンション高めの作品でした、ダイナらしい話ですね.

あらすじ

主人公:コウダ

 ヒビキ隊長が宇宙発電所を視察中に怪獣バゾフに襲われ、怪獣の体内に囚われてしまった.怪獣は周囲に強力な電磁波を発生さてTPCの兵器を作動不能にしながら本部基地に迫りつつある.ヒビキ隊長に代わって指揮をとるコウダはなんとか隊長と基地の両方を救おうとするが、次々に防衛ラインを突破されてしまう.このままでは怪獣用ファイナルメガランチャーを使い殲滅するしかない.しかし、それでは隊長を見殺しすることになる.決断を迫られるコウダ.

 コウダは怪獣が最終防衛ラインに達したらファイナルメガランチャーを使用するように命令を下し、自らは最後の決死の救出作戦を展開する.それは、バズーカを持ちグライダーで怪獣に突撃し、電磁波を発する怪獣の触覚を叩くというものであった.作戦通り怪獣の触覚は麻痺するが、コウダがグライダーごと怪獣につかまれてしまう.コウダは自分に構わずトルネードサンダーで怪獣の頭を打ち抜き隊長だけでも救うようにリョウとカリヤに命令する.そのときダイナがリョウとカリヤにテレパシーで語りかけた.

 トルネードサンダーと一体化したダイナが隊長、発電所職員、コウダ隊員を救い出し、怪獣を粉砕した.事件後、コウダは正式にS-GUTSの副隊長に昇進することとなった.

今回の印象に残った台詞

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コウダ「TPC隊員養成校、一期生、コウダ・トシユキです.」
ムナカタ「君もGUTSに入隊希望か?」
コウダ「はい! あのう.自分はムナカタ副隊長に長年憧れておりました.」
ムナカタ「ふう.それは光栄だねえ.」(気のない口調)
コウダ「つまり、どのようにしたらムナカタ副隊長のようになれるのでしょうか?」
ムナカタ「私はイルマ隊長を信頼しているだけだ.」
コウダ「だけ、ですか?」
ムナカタ「そうだ.どんなときでも隊長を信じて命令に従う.それが副隊長の使命だ.いずれ君にも分かるときが来る.」
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ヒビキ「もし、戦いの中で大を生かすために小を捨てることになったら、お前ならどうする.」
コウダ「私は大勢の命も少数の命も両方を生かすために全力を尽くします.」
ヒビキ「その通りだ.しかし、その努力が実らず、どちらかの決断をくださらなければならなくなったとき、それを聞きたい.」
コウダ「大を生かすために小を捨てます.と言いたいですが、きっと、できないでしょうね.」
ヒビキ「戦いでは感情を捨てなければならないときもある.それを忘れるな.」
コウダ「はい.」

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ナカジマ「あの怪獣の体の中には強力な電流が流れていて、その電磁波が電子機器のシステムをダウンさせているんです.」
コウダ「電磁波の影響の出る範囲は?」
ナカジマ「先ほど怪獣と遭遇したときのデータによると、半径約3キロ.」
リョウ「その範囲の中じゃコンピュータを搭載した武器は使用できないわけね.」
カリヤ「そうなるとガッツイーグルどころか、ほとんどの兵器が使えないぞ.」

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マイ「SOS信号が切れました.」
ナカジマ「何だって、それじゃ隊長は...」
コウダ「いや、隊長は生きている.」
マイ&ナカジマ「え?」
コウダ「自分で信号を切ったんだ.」
マイ「どうしてそんなことを?」
コウダ「信号が出ていれば我々が攻撃できないことを知っているんだ.俺はそう信じたい.」

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アスカ「人を見殺しにして責任を取るもあるもんか!」

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コウダ「すいません私は隊長を見捨てようとしました.」
ヒビキ「なぜ最初からそうしなかった?辞令が出ている.今日からお前は正式にS-GUTSの副隊長だ.」
コウダ「副隊長って、しかし..」
ヒビキ「今のお前は指揮官としての本当のつらさ苦しみを知った.お前こそ俺の片腕にふさわしい男だ.俺がいない間、よくぞこの基地を守り抜いてくれた.」
アスカ「副隊長!すいませんでした、気持ちも考えずに命令を無視して.」

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重箱の隅

ミラクル

 トルネードサンダーと一体化して、怪獣に突撃し、コウダ、ヒビキ、発電所職員を怪獣の体内や手の中から救い出したダイナミラクル.奇跡の大技ですが、それってトルネードサンダーと一体化して初めてできる技ですよね?..まさか、始めからできるのをアスカが忘れていたっていうんじゃないでしょうね....

ティガのページでも書きましたが(発電システム)

発電所職員「このヘリオ発電所は膨大な太陽エネルギーをソーラーパネルで吸収し、それを特殊電波に変換して太陽系各基地に送る画期的なシステムなんです.現在は実験段階として蓄電池に電気を蓄えていますが....」
ヒビキ「ああ、なるほど.これが完成すればネオフロンティア計画も飛躍的に発展するわけですね.」
発電所職員「ええ、素晴らしいことですよ.」

 今回は回想シーンながらムナカタ副隊長も出て来たので、関連記事がティガページにもあります.そこでも書きましたが、システムの概要を聞く限り、これはティガ「幻の疾走」に出て来たマイクロ波発電システムと同じ原理.マイクロ波が「特殊電波」、送信先が太陽系内の各宇宙基地に変更されています.話がこんなところでも繋がっているようです.

 だけど、TPCワールドでは電力貯蔵システムは怪獣に狙われやすいところ.カゾート、コカクチョウ、バゾフとこれで3度目です.にもかかわらずヘリオ発電所に防衛措置を講じていないなんてちょっと不用心ですね.宇宙空間なんで油断しましたか...

怪獣用ファイナルメガランチャー

コウダ「一つだけ間違いなく怪獣を倒す方法がある.」
リョウ「え?」
コウダ「怪獣用に試作されたファイナルメガランチャーが一発だけ完成している.」
アスカ「ファイナルメガランチャーって...あれを使ったら...」
マイ「怪獣の半径500mは消滅します.最終防衛ラインで使用した場合の本部の損傷率、約30%.」
カリヤ「肉を切らせて骨を立つのか...」
アスカ「でも、それじゃ,隊長が!」
ナカジマ「でも、最終防衛ラインを越えられたらここは全滅します.」
アスカ「コウダ隊員!」
コウダ「少し時間をくれ.」

 「運命の光の中で」では惑星の近くでは使用できないほどの威力をもった対小惑星兵器だったファイナルメガランチャー.怪獣用に小威力のものが開発されたようで半径500mを消滅させるだけにまで縮小されています.小威力のものがあとから開発されるなんてところが核兵器みたい.(最近我々の世界の米国では、大陸間弾道弾より戦術核の研究が盛んらしいと小耳に挟みました.小威力にしぼった戦術核の方が使い道が多くて便利なんですって.こわ.)


ウルトラマンダイナです.
色々考えさせられる話なんでおそくなりました.
いや、むしろ考え過ぎだったかも

◆ 第33話「平和の星」

脚本/長谷川圭一,特技監督/佐川和夫,監督/小中和哉.
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満足度: ★★★+

鑑賞メモ

 これも少し大人っぽい雰囲気で面白い作品でした.都会の片隅に生きる一匹狼のフリーランスのルポライター・ハスミと物怖じしないプチ家出少女ソノカの物語.ハスミの少し影のある孤独な大人の人物造形と、ソノカの快活だがちょっと反抗的なキャラクターを演じた役者さんの演技が光っていました.

ハスミという男

 ハスミという男は,社会の中の影を見つけ,批判的な視点で徹底的に追いつめていくタイプのジャーナリストです.ですがその反面、人間関係にはどちらかというと不器用なタチ?彼の追求型ルポライターとしての能力と孤独な私生活は,彼の性質からくる表裏一体のものであるようにも感じられます.また,それは彼の「優しさ」という美点とも相まって彼を深みのあるキャラクターにしていると思います.ティガに出て来たオノダ記者とは別の意味でジャズの似合う男ですね.

 ハスミとソノカの間で交わされる会話、

ハスミ「仮に、お前の言う通りだとする.でも何か不都合があるか?手に負えない不良どもがいい子になり、家族に平和が戻る.それのどこが悪い?お前は現実を受け入れるのが嫌なだけなんだ.だから宇宙人だなんて妄想...」
ソノカ「妄想って何よ!」
ハスミ「だから,逃げるなってことだ!帰れる家があるなら帰れ!本当に戻れなくなる前に...その前に帰れ...」
ソノカ「大人は狡いよ.みんな父さんと一緒だよ!結局、自分に都合のいいものしか見ようとしないんだ!」

は,なかなか強烈なものがあります.

 表面的には、「自分に都合のいいものしか見ようとしない」=「不良どもがいい子になるなら宇宙人の陰謀を追求しない」だと思いますが、もう少し深く考えると「子供の本当の気持ちを理解しようとしない」であるでしょうし,さらに深読みすると、「大人の方が現実から逃げている」という意味も図らずも持ってしまっているのかもしれません.もしそういう意味をハスミが感じ取っていたとすれば、「逃げるな」という言葉が家庭生活を維持できなかった自分に跳ね返って来ていることになります.

ソノカという少女

 ソノカは,青年期の入り口にたつ少女.ことあるごとに頑固な父親と衝突し、仲間とローラーキッズのチームを組んで夜の街を暴走することをこよなく愛しています.だけど,芯はしっかりしているし(頑固?),優しい面も併せ持っているようです.

 ソノカの冒頭の台詞、

ソノカ「その子、ステラって言うの.捨てられ猫だから.普段ならゴメンって謝って、無責任に拾って来たりしないけど、あたしら似た境遇だよななんて思うとさ.仲間意識って言うの?なんか意気投合しちゃってさあ.」

からは,彼女のいろいろな面が伺い知れます.

 まず,「普段ならゴメンって謝って、無責任に拾って来たりしない」ってとこがいいですよね.決してわがまま一辺倒の人間ではないし、優しい気持ちも持っていることを示しています.そして,それでもあえてステラを拾う決断をしたのはステラに自分の姿を重ねて見たからでした.それはおそらく,疎外感、孤独感と傷心、漠然とした不安、そして若さ故の元気といったものだったのではないでしょうか.

 劇中でソノカは親父さんについてこう言っています.

ソノカ「なんでもかんでも命令口調.息が詰まる.」

 これは親父さんに対してだけではなく、「大人」の社会へ向けられている反抗心でもあるようです.ソノカがハスミを頼りにしたのはルポライターとしてだけでなく、彼の権威への挑戦的態度や孤独感と傷心を敏感に感じ取り、親近感が湧いたからかもしれませんね.

闘争本能、反抗心というマイナスエネルギー

 ソノカの仲間が急にいい子になったのは「闘争本能、反抗心」などの「心のマイナスエネルギー」を宇宙人に全て吸い取られたからでした.彼らナルチス星人自身の母星では、既に「心のマイナスエネルギー」を取り去って「平和の星」となった代償に戦闘能力を失ったといいます.

 ナルチス星人は簡単に闘争本能や反抗心を「マイナスエネルギー」と断じています.確かに、闘争本能や反抗心を全て吸い取ってしまえば、「平和」にはなるかもしれません.しかし,闘争本能や反抗心は時として自立やアイデンティティ確立の萌芽であり,前進へのエネルギー源ともなります.だから,ソノカは大人になるために父親と衝突を繰り返すのでしょう.反抗心を吸い取られたソノカがハスミに「お前誰だ?お前、ソノカじゃない.」と問われたときに、「え?私は...私は...私は...私は誰っ?!」と叫び昏倒してしまうのは何かとても象徴的な気がします.

 本当に暴力的な戦いをするべきかどうかは別にして、心の中で行われる自立のための闘いまで放棄したナルチス星が手にしたのは閉塞し停滞した「平和」だったのかもしれませんね.(ただし,成長に伴う反抗の程度は、周囲の状況、文化、個人の資質などに依存して変わるそうですから本当は一概には言えないです.)いずれにしても,「マイナスエネルギー」とばかりは言い切れないわけです.諸刃の剣ながらネオフロンティア時代には必要なものかもしれません.

 物語のラスト、ソノカは奪われた反抗心と仲間を取り戻します.そして仲間とバンドを組みいつか大きなステージに立つという夢を持つようになりました.さて、ハスミ自身がこの事件で得たものはなんだったのでしょうか...ハスミを主人公にした話をもう一本見たかった気がします.

ステラという子猫

 捨て猫のステラ.最初にハスミを起こした以外はひたすら食事していました.ジャズバーのカウンターではソノカとハスミの会話はどこ吹く風、見事な食べっぷり.とにかくかわいい.(ちなみにオープニングのクレジットによれば芸名も「ステラ」のようです.)

あらすじ

主人公:ソノカ&ハスミ

 TPCの戦力増強に批判的な記事を書くルポライター・ハスミの元に家出少女ソノカが現れた.彼女の仲間が急に豹変して「いい子」になってしまったのは宇宙人の仕業に違いないから調べてほしいという.ソノカの言い分を信じなかったハスミだったが、一応ソノカとともに調査を始めた.しかし、自分の家庭を失った(?)ことのあるハスミは、調査の過程で他人の「平和な」家庭を監視することに嫌気がさし、ソノカと対立してしまう.翌日、独力で調査を続けるソノカを迎えにいったハスミの見たものは、宇宙人に反抗心を吸い取られ「いい子」になったソノカの姿だった.ソノカの異変に気付いたハスミだったが、ソノカ、その父ヒビキ隊長とともに宇宙人に捕らえられてしまった.そこへ急行するS-GUTS!....

今回の印象に残った台詞

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タツミ「辛口?正直なところを記事にしているだけです.科学者中心の非武装組織が母体だったGUTSに対し、現在のS-GUTSは戦闘集団としての色合いが強い.これはヒビキ隊長、貴方の方針ですか?」
ヒビキ「我々の目的は戦うことじゃありません.が,しかし,人間が前に進もうとするとき、新たな未知へ挑もうとするとき,そこには避けることのできない戦いもあります.」
タツミ「聞こえのいい言葉ほど危険なものはない.特に貴方の口から聞くと...」
ヒビキ「ハスミさん.貴方が記者としての誇りをもっているように,わたくしも自分の仕事に信念を持っています.そこに人間の未来と正義を信じて...」
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ソノカ「絵に描いたような家族の団らんよね.気味悪いわ.」
ハスミ「どこが気味悪い?」
ソノカ「え,だってショウは親と口なんか何年もまともにきいていないって言ってたのよ.それに...」
ハスミ「そっちの方がよっぽど普通じゃないだろう!」
ソノカ「なに怒ってんよ?」
ハスミ「親と子が一緒に居ない方が不自然なんだ...」
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ハスミ「仮に、お前の言う通りだとする.でも何か不都合があるか?手に負えない不良どもがいい子になり、家族に平和が戻る.それのどこが悪い?お前は現実を受け入れるのが嫌なだけなんだ.だから宇宙人だなんて妄想...」
ソノカ「妄想って何よ!」
ハスミ「だから,逃げるなってことだ!帰れる家があるなら帰れ!本当に戻れなくなる前に...その前に帰れ...」
ソノカ「大人は狡いよ.みんな父さんと一緒だよ!結局、自分に都合のいいものしか見ようとしないんだ!」
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ナルチス星人「闘争本能、反抗心、若者達からそんな心のマイナスエネルギーを全て吸い取ってあげたのです.」
ハスミ「何故?」
ナルチス星人「心のマイナスエネルギーは強大です.我々はそれを集め、無敵の生物兵器メノーファを作っているのです.」
アスカ「なるほどな、この化け物で地球を侵略しようって...」
ナルチス星人「これは正当防衛です.」
ハスミ「正当防衛?」
ナルチス星人「我々ナルチス星人の科学は、心の中のマイナスエネルギーを全て抹消することに成功しました.つまり,争いのない平和の星が誕生したわけです.が,それは,我々から戦う力を奪う結果ともなりました.我々は宇宙を食い荒らす君たち地球人が恐ろしい.」
ヒビキ「何が平和の星だ.黙って聞いてりゃ勝手なことばかり並べやがって!」
アスカ「そうだ.若者達を元に戻して、さっさと自分の星に帰れ!」
ナルチス星人「やはり,地球人との会話は無駄でした.」
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ヒビキ「けんか相手に肩を借りるほどやわな体じゃねえ.」
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ハスミ「ヒビキ隊長.無茶だ.そんな体で!」
ヒビキ「お互いプロだろ?カメラの準備はいいのか?」
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ヒビキ「ソノカ.俺のことが許せないならそれでいい.憎んだって構わねえ.それが本当のお前なら全部きっちり受けて止めてやる!」
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ハスミ「お前さあ、父親に似なくてよかったな.」
ソノカ「でも,頑固なとこは父親譲りかもね.」
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ハスミ「よう.親父さんの具合どう?」
ソノカ「もう怒鳴りまくっているわ.恐るべき生命力.」
ハスミ「なら俺もまた仕事に張り合いがでるよ.」
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重箱の隅

世論調査

ー災害(おそらく怪獣災害)への対応は?

  1. 現在のままでよい→24%
  2. 戦力の増強が必要→48%
アナウンス「TPCの再軍備化を支持する市民の声が予想以上に多いことがTPC広報の行った世論調査の結果、明らかになりました.この調査は世界●●ヶ国で行われたもので...」

 これはナルチス星人が見ていたテレビ放送の一部ですが、世論がTPCの再軍備化へと傾きつつある背景を伺わせます.

タツミのモノローグ「ネオフロンティア時代の幕開けとともに、GUTSはS-GUTSに移行された.滅亡の闇を乗り越え、新たな時代へと進む人類.本当にそうだろうか...?俺にはむしろ時代は過去へと逆戻り...」

 ティガの前の時代には、各国軍隊の地球防衛軍への併合、そして,地球防衛軍のTPC警務局への縮小再編が行われています.ここまでは,軍備というものが人間同士の紛争に使われるものとして考えられていたようです.ティガでは,このプロセスを通じて人類は恒久平和を実現したと説明されていました.しかし,怪獣災害の激増、侵略宇宙人による怪獣テロの頻発を受けて、TPCの再軍備化が急ピッチで進みつつあるというのが時代背景のようです.市民もある程度の武装強化を望んでいるようです.そんな時代の流れにハスミは危険なものを感じているようです.

 いい悪いの判断はここではしません.理想を言えば、力づくの解決は一切しないで平和を守るというのが一番でしょう.でも,一時的にせよ、それが通用しない事態に遭遇したときどうするかは,判断が分かれるだろうし、絶対の正解はないと思うからです.万一のときには加害者になるくらいなら被害者になるというのも一つの決断だろうし、真に守るべきもののためなら実力行使も躊躇しないというのも一つの決断でしょう.(おそらく現実は両者の中間でしょう.)時代や状況にも依存するでしょうしね.

 ティガの「うたかたの・・・」や「蜃気楼の怪獣」での議論を思い出しますね.

 ただ,圧倒的な力を持っているものは,力に奢った安易な実力行使はしないという高い自覚と判断力が要求されるはずです.ハスミはS-GUTSにほとんど信頼を寄せてはいないし、危険だと思っている.他方、S-GUTSは自分に誇りを持っていて,ハスミの批判がいわれの無い中傷に思える.だから議論が噛み合ないわけです.

 プロメテウスの一件では、力を求めるゴンドウ参謀にS-GUTSの方が批判的でした.今度はS-GUTSが批判される側にまわっているわけです.皮肉と言えば皮肉.

 とはいえ、この話のテーマは軍備の是非ではなく,闘争本能や反抗心と平安の関係がテーマだと思います.軍備云々は深入りはしない方がいいかもしれません.

イーグルスペリオル

 新型機イーグルスペリオルの形とカラーリングは、まさに現代的にリファインされたジェットビートル(初代ウルトラマン).ジェットビートルは丸みを帯びたデザインでしたが、こちらは平面と直線を生かしたデザイン.なかなかかっこいい機体でした.裏設定ではZERO訓練生が開発中のテストパイロットを勤め、テスト飛行中に命を落としたことになっていました.(「空想特撮映像のすばらしき世界」に掲載)一説によると1話でアスカとS-GUTS入りを争っていたフドウだったのではないかとも言われています.

ティガとのリンク

 この話から前作ティガとのリンクが徐々に増えてきました.

 今回出てきたジャズバーは、ティガではオノダ記者とムナカタリーダーが通っていた場所.エンディングでは、店の中に「イルマ隊長とムナカタリーダー」、「オノダとハスミ」、「オノダとユキナ」のポラロイドが飾られていました.意外なところで人間関係が繋がっています.

 ティガ33話「吸血都市」でユキナを演じた椰野素子さん,他に劇場板ウルトラマンティガのカミーラのスーツアクターやティガ8話「ハロウィンの夜に」で魔女役を演じられたのは前にも書きましたが、このダイナ33話「平和の星」ではなんとナルチス星人を演じておられます.これも言われるまで全然気がつきませんでした.でも、よく注意してみると身振り手振りの仕草やリズムがカミーラとよく似ていますね.

ナルチス星人

 ナルチスという人物がヘッセの「知と愛」という作品に出てくるそうです.(読んだことは無い).小説は、愛ー芸術ー感情の人ゴルトムントと知ー精神ー学問の人ナルチス,全く正反対の二人の愛憎半ばする友情を巡る物語だそうです.ナルチス曰く、目指したものは「感覚的なものの無視であり、純粋に精神的な世界の建設の試みである。」だとか.互いに惹かれ合う「冷徹な論理」と「熱い情念」という観点から見てみるのもいいのかも...



 ずっとウルトラマンネクサスのことはBlogに書かずにいたんですが,ここ数話の盛り上がりが凄いのでたまらず書きます.

今回は見所満載.
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 ウルトラマンの力の秘密を解明して、人類防衛のために役立てようとウルトラマンのデュナミスト(適能者):憐を拉致して危険な人体実験を企てるTLT管理官.しかし,管理官の表情には良心の呵責を押し殺す痛みがにじみ出ていました.

「光を力に変えるのは人の意志です.デュナミストが自らの意志で,己の命を懸けて戦おうとするからこそ、光は力となる.私はデュナミストが単なる光の器だとは思わない.光を人類が手に入れるべき兵器だとも思わない.」と隊長.そしてついに憐を救うためにTLTに叛旗を翻す防衛チームNR.

 病のため、命がまもなく燃え尽きようとする憐は,自分の残り少ない時間をウルトラマンとして戦うことでたくさんの人たちを守るために使えることが嬉しいと語り.「俺はまだ戦える.戦っていれば死ぬことだって忘れていられる.」とボロボロの体で立ち上がる.

 憐の命が残り少ないことを知り衝撃をうける瑞生.

 憐の決意を知り、彼の変身を止めることを諦め、憐の覚悟の上での戦いを支援しようとする主人公:孤門.

 「死ぬ気で闘うことと、死んでもいいと思って戦うことは全く違うことよ.生きるために闘いなさい.たとえ明日が無くても.」と憐に語りかける副隊長.
 
 「生きるために...」そして夕日の中での変身.画面に満ちるウルトラマンの光.傷ついた体を引きずりながら2体のビーストと戦うウルトラマン.ウルトラマンとともに戦い、懸命に援護射撃をするNR!
 
 2体のビーストを倒したのもつかの間、空には巨大なビーストが....

 そして,次回予告.Episode 36「決戦-フェアウェルー」.
憐「俺は俺の光を走り切る」CIC/IL「それが憐の最後の闘いです」孤門「そんな...」

 今回のEpisode 36「反乱-リボルトー」は様々な覚悟と意志が交錯するストーリーでした.次回は今回と同じ太田愛脚本.

 最終回37話まであと2回.ネクサスをはじめの頃に見るのをやめてしまった人も来週からは必見だと思います.ウルトラマンが好きな人にはお勧めしておきます.
2005.06.11 No.2 再び
 ウルトラマンガイアに出て来たもう一人のウルトラマン.
ウルトラマンアグルを覚えているだろうか?

 当初、ガイアの前に敵として立ちはだかり、
やがてガイアとともに共闘するようになった青い巨人だ.

 アグルに変身する藤宮博也を演じていた高野八誠さんが,
今度リメイクされる映画「仮面ライダーThe First」
仮面ライダー2号=一文字隼人役で出演するという.

 子供の頃からダブルライダーには燃えるたちだ.
(私は平成ライダーはさほどまじめに見てはいないし,
このブログのメインテーマであるウルトラマンともあんまり関係ないが、
ライダーでも1,2号は私にとって別格なので許してもらいたい.
漫画「仮面ライダーSPIRITS」でも燃えたクチだ.)

 この映画は昔のテレビ版だけではなく,原作漫画も参考にしているらしく、
一文字隼人は始め、ショッカーの刺客として1号ライダー=本郷猛の暗殺に
やってくるが,結局、本郷とともにショッカーに対して叛旗を翻すことに
なるらしい.

 ライダーのデザインは昔のTV版を踏襲しつつ、微妙なリファインを加えて
違和感なく格好良さを倍増している.

2005年冬の楽しみが増えた.

 面白いサイトを見つけた.それはここ、人工知能研究所だ.
そこでは「ワタシは、最新テクノロジーを駆使して、人間の考えたコトをズバリ! 当てる、人工知能を搭載したコンピューターです。アナタが考えたコトを約20個の簡単な質問で当ててみせましょう!」という.

 当てる対象は「「ノートパソコン」「カレーライス」・・・など一般的に知っているモノなら何でもOK! でも、地名とか人の名前、車の名前みたいな固有的なモノはダメです。 」とのこと.

 そこで,早速トライしてみた.

「Q1. それは、 生き物、 植物、 鉱物、 又は、 その他?
生き物, 植物, 鉱物, その他, わからない」
などと質問してくる.
これは機械相手では簡単なものならすぐ当てられてしまうに違いないと直感.

 よし,モノは「ウルトラマン」に決定.

 はて,ウルトラマンは厳密な意味で生物だろうか?私には判らない.

 そんな調子で対話していくと,最初に彼が予想したのは「星」.
オシイ.と回答する.(機械にとってはどうだか知らないが、ウルトラファンにとっては惜しいのだ!)

 また,質問と回答が続く、次の彼の予想は「銀河」.
答えが遠くなったので,違うと応える.

 しばし続く問答.

 そしてついに29問目.彼は「ウルトラマン」と答えた.
素晴らしい.彼のメッセージは不満げだったが....

 そして,そのあと,私と彼の見解の相違が列挙された.
私はウルトラマンは「生き物かどうかわからない」と答えていたが、彼はハイと思う.
私はウルトラマンは「ときどき空にある」と答えていたが、彼はイイエと思う.
私はウルトラマンは「ときどき丸い」と答えていたが、彼はイイエと思う.
私はウルトラマンは「ときどき輝いている」と答えていたが、彼はイイエと思う
という具合だ.

 生き物については妥協の余地があるが,他は私としては譲れない.
  ウルトラマンはときどき空を飛ぶ!
  ウルトラマンはときどき赤い玉になる.玉は丸い!
  その赤い玉は輝いているし,場合によってはグリッター化する!

 しかし,まあ,一般人はそうは思わないだろうな...

 かくして私は,マニアというものは,一般人と同じ場所に居ながら異なる世界を見ていることに気がつく.だから,いわゆる「おたく」としてくくられるのであり、「住む世界が違う」と思われるのである.

 つまりなんですな.このシステムは大変よくできているのはもちろんだが、もし,貴方が思い浮かべたものがすぐに当てられないとするなら,それは,貴方が世間からかなりずれた世界に足を踏み入れている証拠なのではあるまいか...機械を出し抜いたなどと喜んでばかりはいられないのかもしれないよ.
 
 とほほ...
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