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◆ 第10話「禁断の地上絵」

脚本/右田昌万、特技監督/佐川和夫、監督/石井てるよし.
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満足度: ★★+

鑑賞メモ

   いつも控えめなカリヤが主人公.締めるところをキッチリ締めるカッコ良さ.実直だが油断なく冷静沈着な持ち味が生かされていました.そして,最後は意外な熱い一面も見ることができました.もっと彼に焦点を合わせたエピソードがあっても良かったんじゃないか?と思わせる一編でした.

   落ち着いて考えてみると、構成上は前話と同様に、敵との対決サスペンスがラスト直前まで続き,最後にそれまでのテーマとはあまり関係がない台詞で総括、という形.しかし,今回は一貫してカリヤを主人公に据えて彼の人となりを描いているので,唐突な感じはほとんどしませんでした.

   アキヅキ邸でのゼネキンダール人の化けた住人たちとカリヤのやり取りのシーン.カリヤが見る直前までゼネキンダール人そのままの姿が、一瞬にして人間に化ける.そのかりそめの現実が支配するアキヅキ邸での対話のシーンでは,陰影の使い方やカメラワークが効果的で独特の雰囲気を醸し出していました.まるでウルトラセブンのシュールな回のよう.このシーンの対話では、アキヅキ博士(に扮したゼネキンダール人)のみせる感情の起伏が奇妙で独特.それに対して驚き、不審気な表情をみせるカリヤだが、ゼネキンダール人はそのことに気がついていないように見える.言葉の上ではなんとか会話が成立しているように見えて,ノンバーバル(非言語的)なコミュニケーションが成立していない.現実は見たままの姿ではなく、すぐ裏側にはおぞましい悪意が息をひそめている.そんな象徴がちりばめられている不気味なシーンでした.

あらすじ

主人公:カリヤ

 南米の洞窟遺跡で発見された謎の装置は,ゼネキンダール人のクローン再生機だった.復活したかつての地球の征服者ゼネキンダール人は発見者のアキヅキ博士とその家族を監禁し、すり替わった.そして,日本のアキヅキ邸の庭から遥かアンデス地方デキサドルの地上絵に封じられた怪獣を操ろうとしていた.出現した飛行怪獣デキサドルに撃墜されるTPC南米支部のパッションレッド機.しかし,アキヅキ博士の元教え子でもあるカリヤ隊員は、回収されたパッションレッド機のビジュアルレコーダーに記録されていた怪獣の姿が地上絵と酷似していることに気がついていた.

 ちょうどそのころ,S-GUTS本部にアキヅキ邸の庭で宇宙人が目撃されたとの情報が入る.カリヤは早速、アキヅキ邸に調査に向かう.アキヅキ一家の挙動が不審であることに疑念をもったカリヤは、一旦、帰ったふりをしてアキヅキ邸に潜入する.そこで,カリヤは監禁された本物のアキヅキ一家を発見するが,直後にゼネキンダール人たちに発見され,アキヅキ一家とともに監禁されてしまう.アキヅキ博士から事情を聞いたカリヤは、苦心の末、その情報をS-GUTS本部に連絡することに成功する.

 南米に出動したガッツイーグルは地上絵怪獣3体のうち,2体までをトルネードサンダーで撃破することに成功する.残る一体はダイナとの戦闘に入る.一方、カリヤ隊員は、救出に来たリョウ隊員とともにゼネキンダール人を制圧することに成功.制御を失った怪獣はダイナに倒される.砂のように崩れさるゼネキンダール人達.

 その夜、ゼネキンダール人の研究をしたことを後悔していたアキヅキ博士は、研究を封印しようという.それを聞いたカリヤは博士を説得しようとする.「知らなきゃ、意味がない!」,「破壊や滅びをもたらすものは人間の幸せのために作り替えればいい.」と.カリヤの情熱と励ましに打たれたアキヅキ博士は、再び研究する気力を取り戻す.

今回の印象に残った台詞

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ナレーション「ウルトラマンダイナの活動時間は3分間だ!3分を越えるとダイナはもう二度と再び立ち上がることはできない!」
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カリヤ「遠い昔に滅んだ種族が、残された僅かな細胞で復活を遂げるとは.」
アキヅキ博士「いや,私の過ちだった.こんな恐ろしい古代の発明は歴史とともに滅ぶべきだった.決して人間が触れるべきではなかったんだ.」
カリヤ「いや,俺はすごいことだと思います.博士、研究を続けて下さい.地上絵の中に隠されたことがまだまだあると思うと...」
アキヅキ博士「やめろ.もう関わっちゃいかん!この機械だけじゃない.もっと恐ろしいものが地上絵には隠されている危険性だってあるんだ.」
カリヤ「しかし,人間はその全てを知ったわけじゃない.」
アキヅキ博士「知る必要なない!」
カリヤ「知らなきゃ、意味がない!折角、ゼネキンダール人に勝てたのに、ここで人間が地上絵の研究をやめてしまったら、我々はエネキンダール人に負けたことになる.地上絵の研究を続けて下さい!」
アキヅキ博士「私はできん!」
カリヤ「逃げるんですか!地上絵から、自分自身から、貴方は逃げるんですか!地上絵の中に破壊や滅びをもたらすマイナスのものはあった.それがどうしたというんです.博士の力でマイナスはプラスに変えればいい.破壊や滅びをもたらすものは人間の幸せのために作り替えればいい.博士ならそれができる!」
娘ショウコ「パパ、できるよ!」
妻「あなた,がんばって!私とショウコがついてます.」
ショウコ「パパ!」
カリヤ「博士!」
アキヅキ博士(うなずいて)「どこにも,逃げはしない.」
ショウコ「パパ.」
妻「あなた.」
アキヅキ博士「ありがとう.」
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重箱の隅

 パッションレッド2機の戦闘状況を監視衛星でモニタしようとして,天候不良で現場に灰色の雲がかかっていたためにできず,レーダー表示に切り替えていました.でも,パションレッドが怪獣に撃墜されるシーンは多少の雲があるものの,ほとんど晴天.あれあれ???

 怪獣デキサドルを空で捕捉し、もろともに地上に落ちてきたダイナ.でも,地面に激突したときにはポテン、コロコロコロって感じ.妙に衝撃が少ない.やはり,重力を操って受け身を取ったのかな?

 クローン装置という高度な機械を作り上げる文明を持ちながら、そのマニュアルは洞窟に絵を殴り書き.あまり象形文字にも見えない.まさか文字を持っていない? どうにもゼネキンダール人の発想は理解しがたい.しかし,アキヅキ一家に扮したゼネキンダール人の受け答えがエキセントリックであるところを見ると、ゼネキンダール人にしてみれば人間の感情の動きや行動様式の方が不可解だということかもしれない.

 しかし,アキヅキ一家は3年も監禁されていたのだろうか?そりゃあ,アキヅキ博士も懲りるよなあ.

 撃墜されてしまったパッションレッド機.主翼に大きな後退角がついた機体で水平尾翼がない独特のフォルム.水平尾翼がない機体は「無尾翼機」と呼ばれ(垂直尾翼はあってもよい),必然的に大きな後退角がつくらしい.よくよく見てみるとTPC世界の高速戦闘機は「無尾翼機」や「先尾翼機(水平尾翼が前についている)」が多い.イーグルαは「無尾翼機」であるばかりが「リフティングボディ機」だし,βは「全翼機」でもある.結構こだわって機体設計がされているように見える.そのうち,分類して特集を組みたいと思います.

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