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ウルトラマンダイナ

◆ 第18話「闇を呼ぶ少女たち」

脚本/長谷川圭一,特技監督/佐川和夫,監督/石井てるよし.
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満足度: ★★★

鑑賞メモ

 他のサイトでも散々言われている事ですが,ここでも一応言っておきます.<この話はウルトラマンダイナ版「エコエコアザラク」といった趣の話です.>「エコエコアザラク」って何?と不思議に思った方は下の「重箱の隅」の項を読んで下さい.解説しておきました.

 その「エコエコアザラク」によく似ているとはいえ,この話はよくまとまった佳作だと思います.テンポもよく,魔術というケレンみもあり,超能力対魔術という見せ場もあり,そして,女子高生4人組のドラマ部分も内容があり,演技も良くて,全体として本当によくできています.

 レギュラー陣では女子高生を前ににやけるアスカと,それにプンプンと怒るリョウの対比が面白いと思いました.そのアスカがクライマックスで「それでも行く.絶対に逃げないってのが俺の信念なんだ.」とビシッと決めるあたりは,それまでのアスカと対比が効いていてカッコ良さ倍増でした.リョウとアスカの会話はコメディに登場する恋人カップルみたいでしたが,この辺は長谷川圭一さん独自の味付けといえるかもしれませんね.長谷川圭一さんはリョウをそのように描くことが多いような気がします.

 しかし,この話,黒魔術に関する事件なら,専門分野からしてリョウではなく,歴史と考古学に詳しいS-GUTSのシャーロック・ホームズことカリヤ隊員が大活躍しても良かったんではないでしょうか?カリヤ隊員,主演話を一本のがしましたね.だけど,そのかわりリョウとアスカの面白い会話シーンを見る事もできたのでどちらが良かったかは分かりませんが...

 ところでリョウ,2回連続で敵に掴まってますね.ホント,災難なことです.

あらすじ

主人公:女子高生4人組(エリカ,ユウキ,ミズキ,サヤ)&リョウ&アスカ

 S2地区で連続失踪事件が起きていた.実は3人の女子高生(エリカ,ミズキ,サヤ)が邪魔な人間を魔術で呼び出した「シジルさん」に消してもらっていたのだ.捜査を続けるリョウとアスカはある女子校と魔術の関連を疑っていた.3人の女子高生はリョウとアスカも消そうとするが,すんでのところで失敗する.そこで3人はもう一人の友人ユウキを儀式に参加させる.しかし,2度目の襲撃も失敗.いらだったエリカ,ミズキ,サヤはアスカを直接襲撃.しかし,ユウキがそれを止める.「嫌いな人間を消していって一体誰が残るの?最後はひとりぼっちになるに決まってる!」と.一方,学園の女性理事長に憑依していた「シジルさん」はリョウを吸収し,ついに巨大な姿を実体化させた.「シジルさん」と闘うダイナミラクルタイプ.そのバトルは超能力対魔術の様相を呈していた.しかし,ダイナは「シジルさん」に吸収されているリョウたちのために戦いあぐねていた.そのとき,反省したエリカ,ユウキ,ミズキ,サヤは意を決して,「シジルさん」の心臓部である魔法陣に鏡をもって突入し,魔力の源を封じた.「シジルさん」はたまらず吸収していた人間を再放出したところを,ダイナが撃破.前向きに生きる勇気を取り戻したエリカ,ミズキ,サヤはユウキと共に平和な学園生活へと戻っていった.

今回の印象に残った台詞

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エリカ「男はただの馬鹿だけど,女の方は要注意ね.」
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リョウ「心霊現象やオカルト,そういった未知の世界の探求もネオフロンティアの一環よ.一通りは勉強したわ.」
アスカ「さすが秀才!でも俺は天才だから勉強し~ない!」
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リョウ「ばかあっ.女の扱いがなってないんだからああっ!」
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マイ「リョウ先輩.本当にその怪獣って悪魔なんですか?」
リョウ「う~ん.ま,昔から人間がそういう概念で呼んでいた生物ってことからね~.一種の生命エネルギー体かもしれない.」
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アスカ「でも,あの学園長が知っんのかよ?どうしてそう思うんだよ?根拠は?」
リョウ「女のカンよ.」
アスカ「はは...なるほど...それは立派な根拠だ.」
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ユウキ「こんなの絶対間違ってるよ.エリカ,子供の頃から人一倍,優しかったじゃない.なのにどうして?」
エリカ「そのお陰で損ばかりしてきたのよ.好きなもの横取りされたってじっと我慢してきた.でももう限界よ!あたしが幸せになって何がいけないの?その邪魔をする奴は皆消えちゃえばいいのよ!」
ユウキ「嫌いな人間を消していって一体誰が残るの?最後はひとりぼっちになるに決まってる!好きなとこも嫌いなとこもあるから人間なんじゃない.ぶつかり合うから友情だって生まれる.貴方たちは,ただ自分が傷つくのが怖い臆病者じゃない.あたし,もう協力なんかしない.人間じゃないものに頼ってまで幸せになんかなりたくない!」
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エリカ「そんなはずないじゃない!たとえ悪魔でもあたしには...」
バシっ!(ユウキ,エリカを殴る) ユウキ「ごめん.でも...いいかげん目を覚ましてよ.昔のエリカに戻ってよ.お願いだから.」
エリカ「ユウキ...」
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アスカ「あの化け物は俺が倒す.君たちは安全な場所に逃げろ.」
エリカ「勝てるはずないじゃない!殺されちゃうわよ.」
アスカ「それでも行く.絶対に逃げないってのが俺の信念なんだ.」
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コウダ「なんて戦いだ...」
ナカジマ「超能力 対 魔力...」
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エリカ「ミズキとサヤの手ってこんなに暖かかったんだね.」
ミズキ「いつも握ってたはずなのに...」
サヤ「全然,気付かなかったね.」
エリカ,うなずく.
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リョウ「あたしたちの世界には,宇宙の他にもまだまだ探求しなきゃならない闇が沢山あるのね.」
アスカ「でも,一番不可解な闇は,人の心の中にあるのかもしれないな.」
リョウ「へ~.たまにはまともなことも言うんだ.」
アスカ「なんだよ,少しは見直したか.」
リョウ「そうね~.」
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重箱の隅

小道具あれこれ

 理事長室にあった悪魔の髑髏.あれ,昔売っていたデビルマンのスカルキットですよね.理事長ってば,別の意味でもマニア?(^^;)

 エリカが首から下げていた五芒星のペンダント.正位置の向きですよね.でも,悪魔を呼びだすのなら,上下逆さまに付けた方がいいと思うけど...(いや,悪魔の召還自体がいい事じゃないか.)五芒星のシンボルは世界中で使われて(日本でも陰陽道などで使われて)いて様々な意味があるようですが.西洋錬金術や西洋魔術では精霊だの地水火風霊だのだのといったこと(諸説諸々)を表していて護符や封印としての機能もあるそうです.が,上下逆さまにすると悪魔的な意味になるようです.そういえば,タロットのThe Devilでもたまに逆位置の五芒星が書き込まれているものがありますね.(注:私自信はオカルト的思考はある意味,面白いとは思うけど,文字どおりの意味では全く信じてはいません.念のため.)

エコエコアザラク ガイド(ちょっと長めです)

 エコエコアザラクは元々は古賀新一氏の暗黒オカルトマンガでした.正義も規範もへったくれもないマンガ(失礼!)ですが,それに勧善懲悪風味を持たさせて,後に実写映像化されています.これが,今回のエピソードとよく比較されるものです.主人公は黒井ミサという女子高生の黒魔術をつかう魔女で,黒魔術で人々に害をなす者を彼女が探し出し阻止しようという話です.劇場版が4本,TVシリーズが2系統あります.一番最近のは新TVシリーズ「エコエコアザラク~眼~」ですが,これは私は未見.

 これ以外の作品はちょこちょこつまみ食いして見ていますが,それなりに面白いと思います.旧TVシリーズでは脚本に小中千昭氏や村井さだゆき氏など平成ウルトラでおなじみの方も見かける事ができます.制作には円谷映像が関与しています.ウルトラとは親戚筋と言えるのかも.しかし,基本的にエコエコアザラクは容赦がないので,素人が人に呪いをかけて無事にすむ確率は低いです.大概は死ぬか破滅するでしょう.呪いをかけれた方も後で無事にかえることなんて滅多にありません.見ようという方は,その点はご承知おき下さい.旧TVシリーズはマニアの間でも評価が高いようです.ちなみに旧TVシリーズではミサの両親(魔術で夫婦喧嘩をする!)が無事だった頃のシーンも出てきますが,演じたのは父親:団 時郎さん,母親:榊原るみさんです.そう,郷秀樹&坂田アキ@帰って来たウルトラマンだった二人です.

 また,吉野公佳主演・劇場版第1弾「エコエコアザラク WIZARD OF DARKNESS 」(佐藤嗣麻子監督,武上純希脚本)は,今回の「闇を呼ぶ少女たち」とよく似たモチーフが出てきます.ろうそくをいっぱい立てた五芒星の魔法陣の中で術者が円陣を組み,黒魔術によって複数の人間を呪殺することで悪魔/堕天使ルシファーを復活させようというものです.そして,犠牲者の死亡地点を地図上で線で結ぶとペンタグラム五芒星が浮かび上がるというのも,学校が舞台で女生徒や女の教師が魔術を使うというのも同じです.他にも魔女の声がエコーのかかった野太い男性の声だったりと共通の演出が目立ちます.全編魔術や呪いでいっぱいで,「闇を呼ぶ少女たち」より怖いです.ちなみに他の見所としては,若き日の菅野美穂さんの熱演が見られたり,高樹澪さん(ティガではイルマ隊長役)がメインキャラクターの一人白井先生役で出演されていたりします.物語も雰囲気たっぷりで結構面白いです.今回のエピソードがきっかけでエコエコアザラクに興味を持ったティガ/ダイナのファンにはとりあえずこちらをお勧めしておきます.ですが,この話の黒井ミサは途中から力を封じられてしまうのでいいとこなしです.また,凄惨な血まみれシーンやかなりの無駄にエッチなシーン(高樹澪さんも)がありますので,ちいさい子供と見てはいけませんし,そう言うのがどうしても苦手な方は止めておいた方がいいでしょう.(要するにB級テイスト)ドラマ的にはTVシリーズの方が深いものがあるような気がします.

 吉野公佳主演・劇場版第2弾「エコエコアザラク2 BRITH of the WIZERD」は,第1弾を呪殺ホラーとするなら,第2弾は魔導サイキックバトルで,黒井ミサが魔女として覚醒してゆく話です.以降,無駄にエッチなシーンがなくても作品を作らせてもらえるようになったみたいです.また,劇場版でスタンダードなエコエコアザラクを見たいというのなら,佐伯日菜子主演:劇場版 第3弾「エコエコアザラク3 MISA THE DARK ANGEL」が いいと思います.

 ちなみに加藤夏樹(仮面ライダー龍騎では仮面ライダーファム役)主演:劇場版第4弾「EKOEKO AZARAK エコエコアザラク」(別の黒井ミサ覚醒譚)は人間の醜い業が描かれていてかなり怖いですが,いままでのエコエコアザラクとは毛色が違い独特です.こちらにはウルトラマンアグル/藤宮を演じた高野八誠さんも出演されています.


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