上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

◆ 第25話「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!(前編)」

◆ 第26話「移動要塞(クラーコフ)浮上せず!(後編)」

脚本/長谷川圭一,特技監督/村石宏實,監督/村石宏實.
------------------------------------------------------

満足度: ★★★★

鑑賞メモ

 前後編の2話構成でS-GUTSの総力戦が描かれています.死力を尽くして闘うS-GUTSメンバーはダイナならでは熱さに満ち溢れていました.また,同時にマイの成長譚でもありましたが,マイ役の山田まりあさんの演技がよく,初めての前線任務で不安を感じる表情や,その後の恐怖を克服して立ち直るシーンなどが印象に残っています.他にもテキパキと行動するS-GUTSの面々や,自分の部下を信頼して断固たる態度をとるヒビキ隊長も数々の見せ場を作ってくれています.

 ストーリーもテンポもよく,引き込まれて飽きることがありませんでした.特に,前半の危機的状況が,後半S-GUTSの努力により有利な状況へと逆転していく構成は見事.
サスペンスバージョン「災い転じて福となす」というところかな?(あらすじ参照)

 また,挿入歌「君だけを守りたい」の使い方も秀逸.このエピソードのお陰で「君だけを守りたい」がとっても好きになりました.

 ダイナ初の前後編に相応しい出来!

あらすじ

主人公:マイとS-GUTSの仲間たち

 宇宙から飛来した水棲生命体スヒュームは眷属の怪獣であるレイキュバスの力を使い,極地の氷を溶かすことでクラーコフを南極におびき寄せる.ついで,極地極地冷却基地アイスキャッスルを破壊.その調査のためマイとリョウがクラーコフを出た隙にクラーコフを海底に引きずり込み,S-GUTSの戦力を分断.コンピュータスペシャリストであるマイが不在のクラーコフのメインコンピュータを易々とハッキングして支配することにも成功する.

 クラーコフ司令室を出たカリヤとアスカをクラーコフの隔壁を操作して,個別に閉じ込めてさらに戦力を分断.次にスヒュームはクラーコフ独自のコントロール機能を利用してTPCの人工太陽カンパネラを南極に呼び寄せて,極地の氷を溶かして地球を水没させると宣言する.一人になったアスカはウルトラマンに変身するが,これをレイキュバスは氷漬けにして封じてしまう.クラーコフのコンピュータを奪還するためにはD7区画に行く必要があるが,通路に海水が浸入しており,隔壁も自由に操作できないため司令室のコウダ,ナカジマにはどうにもできない.TPCゴンドウ参謀は敵の手に堕ちた人工太陽を迎撃するためにパッションレッド中隊を出撃させるが,これもレイキュバスの遠距離射撃により全滅.万策尽き果てたかに見えた.

 絶望的な状況の中,コウダとナカジマはメインコンピュータの支配下にはない自爆システムを決断.命と引き換えに人工太陽カンパネラへの誘導電波を止めようとする.一方,クラーコフの外に取り残されたマイとリョウはD7区画に行くルートを発見.しかし,それは海中誘導ミサイルに人間を乗せて狭いダクトをくぐり抜けるという危険なものであった.無謀な作戦に恐怖を覚えミサイルに登場することを拒むマイ.マイを説得するリョウ.一方,自爆システムが起動し始めたことを知ったスヒュームは人間サイズの怪物である半魚人ディゴン達に司令室を急襲させる.コウダ,ナカジマらの抵抗空しく司令室が陥落しそうになる寸前,通風口を使い司令室に帰還したカリヤが天井から現れてディゴン達を銃撃.カリヤの奇襲が効を奏して司令室を奪還.

 続いて,恐怖を克服したマイがクラーコフに向けてミサイルで出撃.阻止しようとするスヒュームの触手をリョウがGUTSマリンから攻撃して援護.マイはD7区画に辿り着きコンピュータも奪還.クラーコフ司令室では人工太陽をコントロール下から切り離す一方,スヒュームに攻撃をかけて引きはがすことに成功する.氷上では,日本から駆けつけたヒビキ隊長がレイキュバスを攻撃.レイキュバスが反撃のために放った火球をダイナにあてて氷を溶かすことに成功する.復活したダイナは宇宙空間に飛び,スヒュームが上空に呼び寄せていた人工太陽のエネルギーを利用してレイキュバスとスヒュームを撃破した.

 注:少女の唄う「君だけを守りたい」やイヤミな憎まれ役のエジリ博士のエピソードは割愛させていただきました.詳しくは本編をご覧下さい.

---------------------------------
リョウ「ちょっと,何あの態度!」
アスカ「偉そうにしきちゃって.」
コウダ「アスカ,短気は損気だぞ.」
アスカ「リョウ,狸はその気だぜ!」
リョウ「はあっ?」
---------------------------------
エジリ「貴方,一体どんな教育をしているのかね?」
ヒビキ「と,申しますと?」
エジリ「貴方の部下は,私の指示を無視し勝手なことばっかりしてる.」
ヒビキ「それは困りましたな.」
エジリ「当然だよ!こりゃ,重大問題として上層部会議に...」
ヒビキ「いやいや,私が言っているのは,彼等が従えないような指示を出す貴方が困ったと!」
エジリ「なに?」
ヒビキ「私はいかなる場合でも,自分の部下たちを信頼しています.」
エジリ「はっ,呆れたもんだな.部下が部下なら,上司まで...」
---------------------------------
リョウ「マイがダメなら私が行く.苦手分野だけどシステムの奪回法を教えて.ただし,正確に早くよ.」
クラーコフ自爆モード作動
リョウ「クラーコフの自爆モードが作動した.発動から爆発まで15分.もう迷っている暇なんてない.貴方の決断に全てがかかっているのよ.」
マイ「無理です.私に出来るはずない!」
リョウ「自信もって!大丈夫,きっと出来る!」
マイ「できませんよ!私に出来るはずない!あたしリョウ先輩みたいに勇敢じゃないし,戦いにあんまり出たことないし,本当はS-GUTSの隊員になるし....」
バシっ!リョウ,マイをはたく.
リョウ,マイに震える手を見せながらBR> リョウ「これが,そんなに勇敢な人間の手?あたしだって怖い,戦うのが怖い.でも,それは自分自身で乗り越えていくしかないのよ.」
---------------------------------
リョウ「マイ,準備はいい?」
マイ「やっぱダメかも.心臓がドキドキしてめまいが...息も苦しいし...」
リョウ「リラックスよ.お願い...」
---------------------------------
カズマ「限界を超えたとき初めて見えてくるものもある。」
---------------------------------
アスカ「父さん,俺を一人にしないでくれ.」
カズマ「シン,お前は一人じゃない.」
---------------------------------
マイ,リョウ.「君だけを守りたい」を唄う.
リョウ「マイ,戦うことにもし理由があるならね.誰かを守るためだと思う.」
マイ「誰かを守る...」
リョウ「皆を守って.」
マイ「リョウ先輩.案外,歌上手ですね.こんど唄いにいきましょう.絶対.」
リョウ「マイ.」
マイ「大丈夫です.あたし,もう行けます.」
リョウ「頼んだわよ.」
マイ「ラジャー.」
---------------------------------
ヒビキ「ダイナーっ,いつまでそうやって寝てる気だあ?地球がピンチなんだ.聞こえるかあ,ダイナ!お前が何者で何故俺たちのために戦うのか知らない.でも,この星のことが好きなら,人間を,俺たちの仲間を嫌いじゃなかったら,もう一度立ち上がってくれ~.」.
---------------------------------
コウダ「こんなひとときのために俺たちは闘うのかもしれないな.」
マイ「大事な何かを守るため...」
アスカ「大事な何かって何?」
マイ「さあね.」
アスカ「お,なにマイ.急にきりっとしちゃって,さては何かあったな?」
マイ「ずーっと気絶してた人には何にも教えない.ね,リョウ先輩.」
---------------------------------

重箱の隅

気圧

「船内の気圧が落ちているぞ.このままじゃいずれ水圧に押しつぶされる.」

 クラーコフの気圧で水圧を押し返しているとは.緊急に下ろした隔壁で水圧を支えていると思っていました.ということは現場海域は以外と浅い? 何れにせよ耐圧シールドが作動していないみたいなので圧壊の危険があることには変わりありませんが...

テレポート

 クラーコフ船内から海中にテレポートするダイナ.ティガと違い,テレポートだけではライフゲージが点滅することはないらしい.それとも近距離だから鳴らないのでしょうか?その辺のところ,興味は尽きません.また,なぜか,このときのダイナはなかなかエネルギーの保ちがいいです.4分以上保っています.

浮上

 パニックになりかけて浮上するというマイをとめるリョウ.確かに後先考えない行動を止めるのは当然ですが,酸素の消費や負傷者の搬出を考えると一旦浮上するのも手ではあると思います.敵がGUTSマリンの存在に気付いているわけですから,海中で息を潜めている理由はありません.レイキュバスの死角になるところに浮上して待機という選択肢をハナから無視したのは何故でしょう?

ネオマキシマ???

 南極上空の人工太陽カンパネラ.映像的には地球の引力圏にありそうな距離.でもニュートン力学的には南極上空に静止するのは難しいよなあ.通常の静止軌道は赤道上空だけだし.こういうことが平気でできるのもネオマキシマのお陰なんでしょうね.そういえば,火星からも比較的短時間で地球まで戻ってきたし.ちなみに人工太陽カンパネラは最終三部作にも再び登場します.

隠れた名シーン?

 マイとリョウのデュエットするシーンやマイがコンピュータを奪還するシーン,そして隊長が頑張るシーンなどは人気も高いようですが,私にはもう一つお気に入りのシーンがあります.それはアスカが光を取り戻しダイナが復活するシーン.隊長がレイキュバスと激しい戦闘を繰り広げることでダイナの氷が溶けるという現実世界の出来事に応じて,イメージ世界で父カズマの背後から強烈な光が溢れてきて,アスカが気合いとともにその光をつかみ取るシーンです.ティガの最終回のような直接的な救出作戦ではありませんでしたが,なんだか皆の強い意志が光になってアスカに届いたような気もして感動的でした.

死せるクトゥルフ夢見るままに待ちいたり

 今回の怪獣は水棲生物ということもあり,ティガのガタノゾーアと同じくクトゥルフ神話系に由来する邪神のようです.邪神にしてはやたらしゃべり過ぎではありますが,スヒュームは「クトゥルフの落し子」を思わせます(2種類あるうちの1つ).また,ディゴン=ダゴン(ダゴンというよりインスマウス人)でしょう.クトゥルフ神話についてはshoryuさんのページこちらが参考になると思います.


Secret

TrackBackURL
→http://urooboe.blog4.fc2.com/tb.php/55-8e1ff7cf
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。