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ウルトラマンダイナ

◆ 第39話「青春の光と影」

脚本/吉田 伸,特技監督/佐川和夫,監督/児玉高志.
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満足度: ★★★+

鑑賞メモ

 ここしばらく変化球的な作品が続いていましたが、今回は実にダイナらしい熱い作風の直球が帰ってきました.S-GUTSに入隊という夢を果たしたアスカと、選に漏れ、やがて実験事故で命を落とすことになったフドウ・タケル、という光と影.目標としていた兄フドウ・タケルを失ったフドウ・ケンジの心に去来する光と影.そして、同じく目標としていた人物を失ったため復讐的テロリズムに走り破滅するヤマザキと、心の闇を払い、希望を胸に再出発するケンジという光と影.まさに「青春の光と影」というタイトルがぴったりの作品でした.

あらすじ

主人公:フドウ・ケンジ

 第1話でアスカと訓練学校でS-GUTS入りを争っていたフドウ・タケル.彼の弟、フドウ・ケンジは警務局特殊部隊バラックバスターの隊員となっていた.目標としていた兄タケルを事故で失い、やり場の無い思いを持て余していたケンジだったが、人類総怪獣化を謀るヤマザキの野望と阻止するためにアスカとぶつかり合いながらも行動をともにすることになる.やはりオオトモ博士という目標を失い、やり場の無い怒りと憎しみに囚われていたヤマザキの姿を前にしたケンジは、自らの心に差す影を振り払い、希望という光を取り戻す.自らを怪獣化したヤマザキはダイナが倒した.

今回の印象に残った台詞

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ヒビキ隊長「謎のGUTSウィング?」
リョウ「ええ、レーダーにも映ってませんでした.」
ナカジマ「ステルス機能に迷彩機能まで.」
アスカ「迷彩機能?」
ナカジマ「機体に特殊コーティングがしてあって、景色によって変化できるんだ.型は旧式でも性能は最新だね.」
コウダ副隊長「そんなもの一体誰が?」
ゴンドウ参謀「君たちが見たのはブラックバスターの専用機、GUTSシャドーだ.」
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アスカ「君がフドウの弟とはね.アイツは元気か?」
フドウ「兄貴は死んだよ.」
アスカ「え?」
フドウ「新型機の実験中、機体が空中分解を起こした.」
アスカ「そんな...」
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アスカ「俺たちだってダイナに頼っているわけじゃない.ただ、全力を尽くしてどうしようもないとき、最後の希望がダイナという光を呼ぶんじゃないのか?」
フドウ「希望!そんなの甘いぜ.」
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フドウ「兄貴は俺の目標だった.なのに夢だったS-GUTSには入れず、あんな事故で死んじまって、兄貴の人生って一体何だったんだああっ.」
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フドウ「あんたヤマザキをどう思う?奴だって最初は自分の研究を人類に役立てようと思っていたはずだ.それが、オオトモ博士という目標を失い、憎しみが人を変えたんだ.おれの目標は兄貴だった.兄貴が死んでからは、アスカ、あんたやS-GUTSを見返すために俺は頑張ってきた.」
アスカ「俺ももう一度、フドウと一緒に戦いたかったなあ.」
フドウ「笑わせるな.あんたはツイてただけだ.」
アスカ(あのとき、もし俺が先に撃墜されていたら...この光は本当に俺が手にするべきものだったのか?)
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フドウ「俺には解るぜ、大切なものを失って絶望する気持ちが、」
ヤマザキ「君には解のか.なら私の仲間にならないか?」
フドウ「ハハっ、みっもねえよ!他人を逆恨みして、当たり散らして、それで絶望の縁から這い上がったつもりかよ.」
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フドウ「今の俺になら、光り見えるかな?」
アスカ「見えるさ.しっかりしろ、ケンジ!」
フドウ「俺だって本当は希望を信じたかった.」
アスカ、リーフラッシャーを作動させる.
フドウ「これが....」
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重箱の隅

ヤマザキ ヒロユキ

捜査資料
TPC CRIME FILE
TPC FILE NO. AWRT1249485NJ
顔写真
ヤマザキ ヒロユキ
Hiroyuki Yamazaki
BORN: 1991 HONG KONG
2003年 TPCに入隊
オオトモ博士の右腕として、事件No. 11579を遂行する。
事件後オオトモ博士と同様死亡したと思われたが、
遺体が発見されず現在も行方不明。

事件No. 11579
2018年、当時TPC遺伝子工学研究所の主任研究員で、
あった両名が謀った怪獣災害。
主任研究員の立場を利用し怪獣強化の実験を繰り返し、
ネオザウルス(No. 2458-BHTR451)を生み出した。

1997年、香港返還に伴って両親の経営してた
企業は破産。一家は帰国後離散

 この人、16話「激闘!怪獣島」で登場した博士の助手の人ですが、その後、行方をくらましていたんですね.それにしても、追われる身になって間もないのに宇宙に出られる手段を入手して放棄された宇宙基地を整備し、地球を攻撃するためのエボリュウ細胞入りミサイルまで用意するとは並々ならぬ行動力.さらに、二十面相もびっくりの完璧な変装技術や拳銃の扱い、閃光弾で姿を眩ます技.ただものじゃあありません.もしかすると、「激闘!怪獣島」のころから第2プランとしてオオトモ博士とともにコツコツ準備していたのか、あるいは意外と警務局の特殊工作員出身?

 何れにしても、エボリュウ細胞(初登場はティガ 11話「闇へのレクイエム」)を研究すると必ずや自分を見失い、災厄に見舞われます.何でか呪われているみたいですね.比較的容易に他の生物に組み込めて、強大なパワーを使えるようになるので、つい安全対策や慎重な研究を忘れて安易な応用をしてしまうという誘惑が強いんでしょうか?

影の組織ブラックバスター

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ゴンドウ参謀「君たちは有名になりすぎた.ブラッバスターは機密保持を必要とする事件を担当する.」
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フドウ「S-GUTSはダイナに頼り過ぎだ.」
BLOCKQUOTE> ---------------------------------

 ゴンドウ参謀の組織したブラックバスター.機密保持を必要とする任務のために云々と言っていましたが、後々の展開をみるとメインの任務はダイナに代わる防衛兵器の開発に必要な情報の収集みたいです.ヤマザキの陰謀にブラックバスターが気がついたのも「怪獣兵器」の可能性を探る過程のことだったりして...

 上のフドウ・ケンジの台詞とよく似たことを後のエピソードでゴンドウ参謀自身が語っていますしね.

フドウ・タケル

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アスカ「君がフドウの弟とはね.アイツは元気か?」
フドウ「兄貴は死んだよ.」
アスカ「え?」
フドウ「新型機の実験中、機体が空中分解を起こした.」
アスカ「そんな...」
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 某ムック本に掲載された円谷監修のTPC年表によると、ここでいう新型機とは実は現在のアスカの乗機、αスペリオルみたいです.「αスペリオル、テスト飛行中に空中分解事故発生.テストパイロットのZERO訓練生が命を落とす.」とありました.それを知った後、今回のエピソードのラストカット、兄の墓標の前にたつフドウ・ケンジの上空を飛ぶαスペリオルを見ると感慨深いものがあります.フドウは不幸にして夢半ばにして命を落としましたが、その夢は弟に受け継がれ、命と引き換えに開発されたαスペリオルはアスカに受け継がれたわけです.

フドウ・ケンジの手紙

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フドウ・ケンジの手紙
久しぶりです.アスカ隊員.傷の具合もずいぶん良くなりました.あのとき、自分がどうやって助かったのか全く覚えていません.アスカ隊員の手が触れたとき確かに光が見えた気がしました.色々考えた末、S-GUTSを目指して訓練学校ZEROに戻ることにしました.希望を信じ自分の夢を実現するために.
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 全く覚えていないというのは本当かもしれません.でも、全てを覚えていてなお、このように書いている気もしてなりません.さらに言うと、最終3部作でブラックバスター隊がゴンドウ参謀の命令でダイナの正体を探っていたことが判明します.もしかしたら、ブラックバスター隊所属のフドウ・ケンジは一足先にダイナの正体について手がかり得ていて、それが兄貴の言っていたアスカだったので、報告しようか迷っていたのかも...そして、今回、実際にアスカに会い、思いの丈をぶつける過程で、秘密を心に秘めておくことに決めたのかも....(なんてね.妄想気味?)


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